手抜き主婦ヒトラー第36話
「日本主婦アカデミー賞」
司会「ジャーン、ただいまより、日本主婦アカデミー賞を発表いたします。このアカデミー
賞は、手抜き主婦代表のヒトラー氏が選んだ、偉い人大賞でもあるわけですね。」
ヒトラー「そうです。偉すぎて爪のあかを煎じて飲みたいくらいですが、夫には絶対内緒に
したい人ばかりです。」
司会「それでは早速、3位に入賞した方からの発表です。この封筒にヒトラー氏が名前を
書いていらっしゃいます。では封筒を開けますよ。第3位は!(ジャカジャカジャカ)
午前中で家事が終わるKさんです!」
ヒトラー「この人はですね〜午前中の内に掃除洗濯買い物まですませてしまうという偉い
人です。いったい何時に起きてるのでしょうか?」
司会「あー、家の奥さんもそういってたような…」
ヒトラー「え?当り前だったの?」
司会「・・・えーっと、では第2位を発表しましょう。第2位は!(ジャカジャカジャカ)
朝は全ての準備を整えてから旦那様を起こすTさんです。」
ヒトラー「いやービックリしました。ご飯の支度だけじゃなくて、旦那様のメガネを拭いて、
靴を磨き、旦那様が持っていくものを全部並べてから旦那様を起こす、すごい人です。」
司会「家も…あ、いえ、ヒトラー家はどうなんですか?」
ヒトラー「いやー、家は旦那と一緒か、あとに起きますね〜朝ご飯は食べたい人が食べる、
という決まりだし。いってらっしゃいは言いたいので、夫の支度が終わってから起きたり。
夫は早く起きてほしくてわざとドアをバタンと開けたりするんですよ。飛び起きますよ〜
ハハ。まぁ、夜も私が早く寝ることが多いんですけどね(ペロっと舌を出す)」
司会「♪俺より先に寝てはいけない。俺より後に起きてもいけない♪(By.さだまさしさん)」
ヒトラー「アハハ、そうですね〜、そんな時代もありましたね〜」
司会「…では日本主婦アカデミー賞最優秀賞の発表です!(ジャカジャカジャカジャーン)
最優秀賞は、シーツにもアイロンをかけるYさんです!」
ヒトラー「いやはや驚きですよ、この方。シーツからパジャマから、旦那様のパンツまで
アイロンかけるんですから。ピシッとしてなくちゃいやなんだそうです。ピシッと。
でもねーパジャマなんて身内以外見ないのに、意味ないと思いませんか?夫の
Yシャ ツだってアイロン面倒なのに、こういう人がいると困っちゃうわ。」
司会「この選ばれた3名の方は皆専業主婦なんですか?」
ヒトラー「いーえいーえ、皆仕事してますよ。しかもフルタイム。偉いでしょ〜偉すぎだと
思いません?こういう主婦が男をつけあがらせるんだよね〜」
司会「ヒトラーさんは専業主婦でしたっけ?」
ヒトラー「ちがう、ちがーう!ちょっと仕事してるよ!ちょっとね、ちょっとだけ仕事してる。
週3日4日だけど。忙しいときはいっぱいしてるよ。」
司会「…日本主婦アカデミー賞の発表を終わります。皆様おめでとうございました!
(良かった、こいつが僕の奥さんじゃなくて。ホッ)」